かゆいと、掻(か)きます。かくのも一つの熱を加える行為であり、温度を上げることで排泄を促進するので、皮ふは心地よい感覚を伝えてきます。なぜるとか、さするといった表現が適切な説明になりそうです。かき過ぎると、その部分は傷を残したり、炎症を起こすのでまずいです。
かいて温度を上げるのは良いのですが、かき過ぎてしまっては良くないですね。お風呂のお湯も多少熱いのは良くても、火傷してしまってはまずいです。一緒です。
皮ふの温度を上げることが、排泄を促進し、皮ふのかゆみや湿疹の根治につながります。
外側から温度を上げることもあれば、内側からも皮ふの温度を上げていくことは可能ですね。
お白湯(さゆ)を飲むだけでも、かゆみは和らぎます。身体の複数の箇所でかゆみを感じたら、お白湯を飲んで温まるのも良いかも知れません。何を飲食するかでも、身体の状態は変わってきます。朝、起きて複数箇所のかゆみを感じたら、すぐに局所的な対応をするのではなく、気分が良くなるような飲み物、たべものを食して身体を整えていくのも良いかと思います。
身体を温める手っ取り早い方法は、お風呂に入ることですが、運動をするのも良いですね。走ったりするだけでなく、歩くだけでも肌の状態は変わってきます。日中、陽が射していて、汗ばむような運動をすると、皮ふが悪化するようなことがありますが、これもじつは悪化しているのではなくて、温度が上がって、もっと温めて排泄を進めたいというメッセージなので、できれば運動を一時中止して、皮ふのケアをして上げられると良いです。
夕方、気温が下がります。このタイミングでかゆみを感じるときもあります。気温が下がるから、温めたいと皮ふは思うわけですね。そのタイミングで、夕食を取れたらベストです。食事をすることで、その消化に胃は動き出し、排泄作用が弱まりますので、かゆみは和らぎます。
夜は運動をするのも一つですね。運動することで身体が温まり、肌の状態が良くなるのは上述の通りですが、運動すると、疲れます。ほどよく疲れることが、夜の快適な睡眠をとるためのポイントになりそうです。夜、冷えるに従い、かゆみが増し、夜通し寝れないということもあります。ほどよく疲れていれば、とくに睡眠補助剤などを服用しなくても、熟睡できそうです。