「好きなようにさせておけ」
父は生前母にこう言っていた。母もすでに他界しているけれど、無口な父が、母にそう言っていたことを、母は幾度となく思い出しては、ボクにそう話してくれていた。
自分にはいつも心がけていることがある。それは「機嫌がいい」こと。いつも機嫌がいい状態であることが、ボクのいつも心がけていることである。
かゆみで夜眠れないのなら、寝なければいいとふと考えた。夜、体内の排泄力が高まり、皮ふも代謝または排泄が強くなる。それは皮ふたちの意思とも言える。単純な意思決定であっても、環境が整ったら、自ら身を引く(身体から剥がれて落ちる)という一つのゴールに向かっての行動選択と捉えたとき、ふと冒頭の父の言葉が浮かんだ。
夜中にかゆみが強くなるのなら、布団の中でもぞもぞしてないで、部屋の明かりをつけて、皮ふたちの排泄行為を見守ってあげる、またはサポートしてあげれば良い。結果的にはそうすることで「機嫌がいい」状態でもいられる。
今日は紙の書籍を3冊ほど購入した。夜寝られない時のために買った訳ではないけれど、スマホやPCの明るい画面を見て過ごすよりは良いかも知れない。赤ちゃんの夜泣きを経験したことはないけれど、もしまたかゆみで寝れないことがあったら、ゆったりと皮ふたちに向き合っていく自分でありたい。