ウクライナの攻防に目が離せない。一方的に攻め込んできているロシア。防戦一方のウクライナだけど、ロシアはウクライナに勝てない。理由は、勝つ理由がないから。
情報戦を展開するウクライナ。どんなに攻め込まれてきていても、ネットにはつながっていて、現地での様子は、SNSで瞬時に世界で共有される。
ロシアは、クローズ。情報統制されている。攻め込んできているロシア兵も、自分たちがウクライナと一戦を交えることを直前まで知らせれないまま、戦線に駆り出されている。
力で押し切るのが戦争であり、戦局はすべて、指令者の意のままに動く。それがこれまでの戦争だった。でも、今回は違う。
占領したロシア兵の前に、箒とちり取りを両手に持って、おばちゃんが「出ていけ」と立ちはだかる。初めから戦いになっていないけれど、それが瞬時にSNSで世界に共有される。何よりも、ロシア兵は、身体を張って自分たちを自分たちの生活と祖国を守る市民を前に、彼ら彼女たちを踏みにじって進軍する力は消え失せる。
命令だから前には進むだろうけれど、ロシア兵の心は空っぽだろう。春先で戦車がぬかるみにはまって動けないらしいけれど、戦車が前に進まないのはそれだけではない。
捕虜としてウクライナに捕らえられたロシア兵は、ウクライナで手厚く保護を受けているという。それも敵味方を問わず、ネットで共有される。もう勝負があったではないか。原子炉を制圧しても意味がない。民の心は、答えを出している。ロシアの専制君主の過ちは、ロシア市民がいずれ答えを形にして下さるように思う。
ジャーナリズムの弱い国、未発達な国に専制君主はのさばる。ドミトリー・ムラトフ氏が編集長を務める露独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」は3月38日、ウクライナ侵攻が終了するまで休刊すると発表した。ではなぜ、ある国ではジャーナリズムが発達し、ある国では未発達なのか。原因なのか結果なのか。よくわからない。
ジャーナリズムの未発達の原因は、古山さんが冒頭にご指摘のとおり、専制君主が君臨するなど民主主義の未発達または育っていない国に多く散見します。ジャーナリズムが先か、民主主義が先かはまた別の議論になるかとは思いますが、たとえ日本のように民主主義が発達していると思われがちな「先進国」においても、そのジャーナリズムの発達には多くの課題をもっていることを否めません。とてもご返事が遅くなりました。お詫びいたします。